学校からの帰り道、ふと空を見上げると、桜が散っていることに気がつきました。
桜に全く興味がないとかではなく、普通に桜は好きだし、綺麗だと思います。
ただ、毎年、満開になったら花見をしようかな と考えているうちに散ってしまいます。
そして感傷に浸る間もなく夏が来ます。
去年の夏は、サマステのEXシアターに行って、ミライBoys24の公演を観て、忘れられない夏の思い出ができました。
今年は、夏はやってくるのでしょうか。
最近、あらゆるものが終わり、そして新しく始まることもなく、まるで全てがしずしずと終焉に向かっているようで、虚しさで胸がつぶれそうになります。こんな世界では息の吸い方を忘れてしまいそうです。
新しく得たものといえば、何かが一つ消えたときに、改めて私がどれだけそれを好きだったか、当たり前だと受け止めていたことがどれだけ素晴らしいものだったか知れたことくらいでしょうか。(ああ少クラよ)
でも、終わった後に気づいたとて全ては後の祭りで、思い出は過去になり、いずれ全てなかったことになります。
いや、むしろ忘れ去られる方がいいのかもしれません。何も知らない人間に何もかも否定され、未来永劫貶められるよりは…
とまあこんな具合にかなり気持ちが沈んでいますが、ずっと落ち込んでいてもしょうがないとは思います。
パンドラの箱を開けて様々な不幸が世界に放たれた後も、箱の底にはたった一つ希望が残っていました。
生きていれば何かしらいいことがあります。いいことと悪いことのバランスがどう考えても釣り合っていなくとも、彼らの存在が私にとって唯一の希望です。
その思いだけは誰にも奪えないし、何人たりとも冒せないものだと思います。
桜が満開だったと気づくのは、散ってしまった後です。目の前の悲しみに囚われて今しか見れない景色を見逃さないように。前を向いて生きていかなきゃなと思います。